vj練習会

vj練習会の告知や過去の記録など。よろしくお願いいたします。

二次元からダンサーを召喚する事についての考察1

前記事でご紹介している、アミッドスクリーンを利用し

”MMD3Dモデル"を用いて、ダンサーとして表示をさせるのを試みてみました。

そもそも”MMD3Dモデル”とは何ぞや、という方へ簡単なご紹介を。

正式には”MikuMikuDance/ミクミクダンス"という、
樋口優さんって方が開発した、3Dキャラの初音ミクを躍らせることが出来るエディタです。
(で、それがその後、いろんな人が拡張して、とんでもなく凄いことにw
なっていったんですが、それは他所で紹介してるのでここでは割愛します)

…結局どんなことできるの?

ざっくり言うと、

”いろいろな人が公開している、3Dモデルデータと、モーションデータ、カメラワークデータなどを用いて、
自分のPC上で簡単に(曲に合わせて)躍らせる事ができる”という、
オリジナルフォーマットの3Dモーションエディタです。
もちろん、オリジナル&カスタムでのモーションやカメラワークの編集も出来ます。
(昔、公開されたMIDI音源データで、自分のPCで音を鳴らしてたwり、
DTMっぽい事をやってた人は、なんとなく近いものを感じるかもしれませんw)

なお、3Dモデルの作成は、専用の3D作成ツールで完成させて、
MMD基準モデルフォーマットであるPMD、ならびにPMXへの変換が必須です。
(この辺はまだ自分も未体験領域なのでよく解ってないですw)

初心者向けに詳しく紹介されてるブログ記事等が、多々ありますので

MikuMikuDance 超初心者向け講座1 DL編 | みさきる!
初心者向けのMMD解説ページ

そちらにてご興味がある方は是非読んでみてください。

と、まぁMMDについてのご紹介はそれくらいにしてw

で、今回、ほぼ初めてそれを扱って、独自に初音ミクさんとミクダヨーさんw
をご召喚し、踊りまくってもらおう、と考えたわけです。


まず今回用意した動画データがこちら。


20150222 MMD MIKU Dance test01 60fps - YouTube 

これをスクリーンの背面に設置したプロジェクタから投影したわけです。

 
で、こんな感じになりました。


Instagram

 

 ご覧のとおり、かなりいい感じでクネクネとw踊って頂けました。


…で、今回気になったこと。というか、以後の課題。

・投影するスクリーンと、用意する動画とのサイズ設定
レンダリング時の見た目のキャラクターサイズ・動画自体のアスペクト比など)
 をどうするか。
 >縦長スクリーンの場合は動画自体も縦長アスペクト比にするべき?

・スクリーンとプロジェクタとの距離の問題
 >等身大のキャラクターを投影する為に必要な、距離を毎度調整が必要

 (今回はスクリーン縦サイズの約1.8倍位の距離が必要になった)

・モーションデータを配布しているモノを利用すると、
 そもそも正面な固定カメラのみでの仕様には創られてないので、
 (ダンスなので当然なんですがw)
 大体のモーションは中心の軸位置から、前後左右方向へ移動する動きがあり、
 どうしてもキャラクターが度々、スクリーンからはみ出してしまう。

 >動画を参照

 
2/26 vj練習会@阿波座nuthings - YouTube


・動画の色彩・コントラストや、解像度、fpsの設定(今回はHD/60fps)をどうするか。
 >投影なのでどうしても”モヤッと白っぽく浮かんだ感じ”に見えてしまう。

・メインスクリーンの明るさによる光害(w)の影響と設置場所の関係。
 >メインスクリーンの画像が明るいとどうしてもキャラクターが目立たなくなる。

・その他、コスト安のアミッドスクリーンならではの問題点。
 [光沢仕様上どうしても仕方がないのだが、プロジェクタからの投影される光(映り込み)の眩しさもある]
 >業務用の透過スクリーンを使うという、そらそうだろうwという解決法はあるけど

などなど。

これらは今回、改善点がハッキリしてきたので、一つ一つですが潰していく感じです。


ただ、箱の形状や仕様により、やはりある程度”出来ること”の制限もかかってくる、
というのが現実問題としてあります。
 >その為に投影が可能になるイベント(や箱自体)が、やはり限定されてしまう、
  というのは仕方がないトコロ。

それと、システム運用において、一番大きな"問題"というか、
負荷になってくるw重要なポイントは、

 ”機材の搬入がそこそこの大荷物になる”
 と
 ”設置準備にそれ相応の時間がかかる”

という2つ。

コレはもう、慣れと人海戦術で何とかするしかないwとは思うのですが…


と、いろいろと制限も多いVJシステムではあるんだけど、
やはり”二次元キャラ”が目の前で踊っている、というのを眼にすると
なんとも言えない感動はありました。

>実在のダンサーさんの場合、”魅せる為の照明”をどうするか、という問題もあるし
 どの位連続して踊り続けられるか、という問題も

今後は問題点を解決しつつ、今後のイベントに実戦投入する予定です。

[bELi]


おまけ:
記念撮影もデキルよ〜

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